[塾長ブログ]これからの学習支援事業の存在意義とは??

  • カテゴリー: 未分類

皆様、御世話になっております。

STUDY STUDIO代表の服部です。

 

ここ数年、あらゆる業界が凄まじい勢いで変化しています。

それはAIが普及したからではなく、生活が変化したからだと思います。

教育は大人になっても必要となる、いわば「生活の根幹」の1つではないでしょうか。

勉強をするにも倫理観の教育が必要ですし、文化の発展には知識の教育や個人の尊重が必要です。

そういったものを総じて「教育」だと私は思います。

その教育にも昨今、変化の時代を迎えています。

 

 

どのように変化をしているのか??

それは「一般入試中心から推薦入試中心の受験」への変化です。

2023年度は約40%の受験生が推薦入試を経て大学に進学しています。

国公立大学はまだ20%も満たない程度の受験方式ですが、これからまずますシェアを拡げていくと考えております。

推薦入試は学校が主に関与してくる制度ですので、「学校の勉強さえ頑張っていればいい大学に合格出来る」と考えてしまいます。

こうなると、学習塾や予備校って必要無くなってしまいますよね??

ですが、学習支援は今後も違う側面で必要になってくると私は思います。

「受験対策を行う予備校」の存在意義を再度考え直さないといけません。

 

学校と塾って「勉強する場所」という認識が広く、塾が「学校の補助的役割」と考えている方が多いのではないでしょうか?

そもそも、そこに問題があります。

学校とは「集団生活を営む場所」であり、塾とは「自己の成長を促す場所」です。

 

学校では学祭や修学旅行や部活動など「皆で行う行動」はここでしか得られない経験となります。

学校生活では学業以上にこういった活動の方が大切ではないかと思うのです。

学校での授業は入試とはかけ離れた基本的な内容で、そこに従事しなくても何とかこなせる学生も多い事でしょう。

だから、学校での学問で人間性の成長はあまり見込めないのです。

 

日本の塾は主に「受験対策」や「個別指導」を謳い、「学校の延長上」という立ち位置にあります。

しかしながら、学校でやっている事を塾でやっていては意味がありません。

ただ勉強をするのであれば、学生達に教材を与えてその理解度や進捗を計る「武田塾式」で十分です。

でも、よく考えれば「自分で出来る事を塾に頼る」のは腑に落ちません。

 

私達STUDY STUDIOは学校では得られない「なりたい自分の発見」を主体的に出来る環境を整えています。

成績が良い学生ならば、その能力にプラスαで自分の知らない世界や自分と出会ったり。

成績が悪い生徒ならば、己の得意を活かして新しい能力を開拓する事で違った景色を発見したり。

これらは学校の教育システムではおおよそできない物事なのです。

それは、やはり日本の教育レベルが低いというのもありますが、学校の先生の多忙さやクラス制の指導体制も理由に挙げられます。

しかし、このような教育を行っている学習塾や予備校もない。

全て本人任せとなってしまい、だから「新しい自分の発見」が出来ないのです。

 

日本の教育と欧米の教育は教育水準に大きな格差があります。

まず1つに18歳までの教育です。

日本は小学6年、中学3年、高校3年の12年間ですが、欧米は小学6年、中学1年~2年、高校4年~5年の12年間です。

子供は14歳頃に心の大きな変化を経て、大人になっていきます。

欧米では14歳~18歳の5年間を「自分を見つける時期」として長い時間を設けて、そこに不必要な負荷を与えることなく自己と向き合える教育を行っています。

次にクラス内の人数です。

日本は地方過疎地を除いて、ほとんどの小中高が30名~40名程のクラスで担任と副担任の2名で管理をします。

欧米では小中高が8名程度の少人数のクラスで担任は1名で管理します。

日本は「皆一緒がイイ」という価値観が古来より続いており、その価値観から逃れる事は難しい。

欧米では「個性を尊重する」という価値観から教師が生徒と向き合える時間を多く設けています。

欧米の教育システムでは教師が多く必要となりますが、教師の負荷が少ないため日本ほど教師不足が深刻ではありません。

最後に学力試験制度です。

日本では「定期テスト」と「入試」の2つの試験が学年が進むにつれ課せられます。

定期テストは年間4回~5回、入試は18歳までで2回~3回程度で、それぞれは各学校によって異なります。

欧米では定期的なテストはありますが、期間中なら何回でも受験できる試験で日本の定期テストとは異なります。

それは学校が作るのではなく国の文部科学省が識者と共に作成し、そのアリエーションは100万通り以上もあると伺っています。

つまり、日本の定期テストの様に「試験範囲が決まっていて過去問ある」という対策は出来ないという事です。

そのような試験が定期テストレベルと実力テストレベルの2種類があります。

それらを合計年間8回程度受験して、その成績で受験する大学が決まります。

 

どうですか?

欧米では、教わる学生の個性を育て、教える教師の負担を軽減し、皆が同じ基準で判断されるように国が試験をする。

日本のような曖昧な教育で初めから格差が生じているような事はありません。

しかも、日本は「大学に合格する」とをゴールにしてしまいがちです。

本来なら「どのような自分になりたいか」というビジョンから逆算するのものですが、そのような指導をする教育者がいないのが日本の現状です。

だから、そのように考える学生も少なくなっています。

 

ものが何もなかった時代、私達は「こういう物を作りたい」と考えて行動してきました。

そういう考えが必要なのは今も変わりませんが、考えにくい時代です。

だからこそ、憧れがあった時代にどうしてそう考えたのかを伝える教育者が必要で、それを私的機関の学習支援事業がおこなっていく必要があります。